本メディアでは、国立大学教授・宇都義浩先生及び、国立大学客員教授・田中徹先生らが行う、ALA(アミノレブリン酸)の更なる可能性及び、ミトコンドリアの活性化を促す研究を紹介しております。
特にミトコンドリアの活性化に注目し、活性化させるための成分を追求する中、3大活性化成分「5-ALA・NMN(ニコチンアミドモノヌクレオチド)・CoQ10(コエンザイムQ10)」を組み合わせる事で、相乗効果が期待できることが示唆されております。
本記事では、5-ALA×NMN×CoQ10の組み合わせである3大活性化成分の可能性ついて言及しております。
3大活性化成分に含まれる成分の効果とは
ミトコンドリアの更なる活性化から注目している3大活性化成分ですが、単体成分においても以下のような効果が期待されています。
5-ALAに期待される効果
5-ALA(5-アミノレブリン酸=5-Amino Levulinic Acid)とは、ファイブエーエルエー、またはアラとも呼ばれるアミノ酸の一種です。
5-ALAは特別なものではなく、ヒトや動物、植物など、あらゆる生命体の細胞内でエネルギーを作り出す、ミトコンドリアで生産される天然のアミノ酸で、⾝体の中で様々な役割を担っています。
5-ALAに期待される効果として、5-ALAがミトコンドリアを活性化させ、エネルギーの源であるATPの産生に寄与するとされているためです。ミトコンドリアが活性化は、若々しい体や精力的に活動することができることに繋がるため、若返り効果が5-ALAには期待されております。
NMNに期待される効果
ビタミンB3の代謝産物でもあるNMN(ニコチンアミド・モノヌクレオチド)。この化学物質は、老化を抑え、寿命を延ばす可能性があると期待されています。
NMNは、生体内でNAD+へと変換され、細胞のエネルギー代謝、DNA修復、抗酸化作用など、重要な生理機能に多く関与します。
NAD+について
NAD+はすべての生物の細胞内に存在し、生細胞が生存するための重要な電子伝達体
体内のNADレベルが上昇することによって、脳に存在する「サーチュイン遺伝子」の活性化することが示唆されています。
サーチュイン遺伝子とは、老化プロセスを調節する特別な遺伝子群であり、脳の視床下部(ししょうかぶ)に多く存在しています。サーチュイン遺伝子が活性化されると、ミトコンドリアやテロメアの保護する効果が期待されているため、結果として若々しく長生きできる可能性があります。
CoQ10(コエンザイムQ10)に期待される効果
CoQ10(コエンザイムQ10)は、かつてビタミンQとも言われた脂溶性のビタミン様物質のことを指します。CoQ10は老化と共に減少することもあり、サプリメント(健康食品)として、アンチエイジング・肥満の解消・疲れの回復など効果などで、世の中に広く流通されてもいます。
CoQ10は、ミトコンドリアを正常に保つために必要な成分の一つとも言われており、電子伝達物質としてATP(エネルギーの源)を産生する上で必要不可欠な成分です。
CoQ10は、ミトコンドリアの活性化に直接的に作用するわけではありませんが、抗酸化物質として働き、ミトコンドリア内で発生する活性酸素(細胞のサビ)の除去することができます。
上記のようにCoQ10は、ミトコンドリアが元気に活動を続けることができる大切な存在なのです。
3大活性化成分(5-ALA+NMN+COQ10)に期待される効果
本メディアの制作・協力者でもある国立大学教授・宇都義浩先生より3大活性化成分(NMN, 5-ALA, CoQ10)の精子機能の改善効果と抗老化活性・免疫活性という研究が発表されております。
効果1:精子機能改善
1.精子の運動率の改善、増加効果
3大活性化成分の効果について「精子の運動率の改善や増加効果について」検証しております。
ALA、NMN、CoQ10それぞれ単体投与の場合と、NMN+CoQ10+ALAを同時に与えることによって、精子の運動率に変化が生じるか検証した結果、ALA単体のみの処理でも、一定の精子の運動量の向上が見受けられるが、ミトコンドリアの活性に司るALA、NMN、CoQ10にて処理することで、その活動量は強く増加する事が明らかになっております。
2.精子のATP産生能の向上及び活性酸素種(ROS)産生の抑制
ATPの産生向上により精子の運動量が上昇することは重要ですが、ATP産生上昇には活性酸素種(ROS)の産生も伴います。
精子には次の世代に遺伝情報を引き渡すための重要な役割があります。そのため、この遺伝情報に「キズ」をつけることはできません。そこで、活性酸素種(ROS)酸性の抑制に関しても確認されています。その結果、3大活性成分には、若返りやアンチエイジングの効果も期待されていることが示唆されます。
抗老化機能
3大活性化成分の抗老化活性を老化HDF細胞を用いて検証した結果、老化度の指標であるβ-ガラクトシダーゼ活性が、3大活性化成分を加えることで、優位に低下したことが明らかとなっています。
また、その抗老化活性は、CoQ10単体、NMN単体、5-ALA単体と比較しても優位にβ-ガラクトシダーゼ活性が低いことが明らかとなりました。以上のことから、3大活性化成分(5-ALA、NMN、CoQ10)を組み合わせることで、抗老化活性の作用がより高く現れることが示唆された結果となっています。
免疫活性(検証中)
現在、国立大学教授・宇都義浩先生らにより、3大活性化成分の更なる作用が期待され、免疫活性に関する研究が進められております。現在では、3大活性化成分が免疫活性に対する効果の研究が、in vitro実験にて始められております。
3大活性化成分のRAW264.7細胞に対する免疫賦活効果を遺伝子発現にて評価した結果は、3大活性化成分が炎症性マクロファージ(TNFα、iNOS)を抑制している事から炎症抑制作用があることを示唆しております。
今後は、3大活性化成分の免疫に対する効果についてより研究が進められていく予定です。
今後の展開について
5-ALA、NMN、CoQ10は、以前から若返りのサプリメントとして注目されてきましたが、これらを最適な割合で配合することで、より精子の機能改善や抗老化活性の向上が期待されるサプリメントになる事が示唆されています。
研究者の間では、それ以外に3大活性化成分は養毛剤、基礎化粧品、ペットのサプリメントとして展開されると想定し、日々研究が進められております。
当メディアでは、これらの成分に着目し、大学や研究者や生産工場の研究情報を日々紹介してまいります。